スタッフブログ

だんだん暑くなってきましたね。私は夏に日光を浴びながら走るのが好きなので早く夏が来ないかなと思っていますが、どうぶつ達には過ごしにくい季節です。暑さ対策をそろそろ始めていきましょう。

 

 

話は変わりますが、先日の夜、

 

 

腎臓病のサプリメント&皮膚病のシャンプーについてのセミナーに参加してきました。

 

勉強して新しい知識が得られる喜びが、昔よりも増してきている今日この頃です。

 

 

勉強した中で、おうちの方に覚えておいて頂きたい点を簡単にまとめてみます。

 

腎臓病について

 

□腎臓に異常値が出てきた初期段階で、食事の栄養管理(特にリンの制限)が必要です。

 

□リンの制限は療法食+リン吸着サプリメントが望ましいです。

 

□腎臓病ではお腹をこわしやすいです。整腸剤などを使って腸の善玉菌を保ち、悪玉菌を減らすことが、腎臓病の進行抑制、症状の緩和につながります。

 

腎臓は一度壊れてしまうと元には戻りません。しかし、腎臓をケアしてあげることで、悪化のスピードは遅くできます。腎臓病とうまく付き合っていきましょう。

 

皮膚病のシャンプーについて

 

□皮膚の表面の角質層は、「皮膚バリア」として外部刺激から皮膚を守り、内部からの水分の喪失を防いでいます。皮膚病の子では、皮膚バリアが弱い場合が多いです。

 

 

□正しいシャンプーの仕方。

角質層に35℃以下の水分を含ませます(5分間)→角質層にしっかり泡立てたシャンプー成分をマッサージするように浸透させます(10分間)→シャンプーが残らないよう優しくすすぎ洗いします(35℃以下で)→優しくタオルドライ+ドライヤーをかけます

 

 

□必要なシャンプーは個々の体質や皮膚の状態によって違うので、適切なシャンプーを獣医師と相談して選ぶことが大切です。

 

 

□皮膚バリアの弱い子には、低刺激&保湿性の高いシャンプーが推奨されます。

 

 

これからの時期、皮膚病は非常に多くなってきます。シャンプーは治療の一つの柱ですので、シャンプーを適切に選び、使えるように、一緒に考えていきましょう!

2018年4月28日更新

 

アトピー性皮膚炎にお悩みのわんちゃんは多いと思います。

 

先日、獣医アトピー・アレルギー・免疫学会に参加してきました。

 

 

 

今回はその検査、診断や治療について、日本トップの研究者と世界トップの研究者、フロアの参加者の間で議論が行われました。

 

 

その中でも面白いなと思ったのが、「プロアクティブ療法」「抗IL31モノクローナル抗体」です。

 

 

「プロアクティブ療法」とは、簡単に言うと、「症状が落ち着いている状態で週に2回予防的に薬を塗る治療」です。

今まで一般的に行われてきたのは、「リアクティブ療法」と言って、症状が悪化したときだけ薬を使用し、調子が良くなったらやめるというものでしたが、プロアクティブ療法の方が、リアクティブ療法よりも再発するまでの調子の良い期間を長くできるという報告が近年出てきています。

これをうまく使って、痒みを抑えつつ副作用が出ないような治療ができれば良いと思っています。

 

 

 

もう一つの「抗IL31モノクローナル抗体」は、すごい薬です。

犬のアトピー性皮膚炎の痒みにはIL31という物質(サイトカイン)が関係しているのですが、この薬はピンポイントでその機構を邪魔するため、副作用がほとんどなく痒みを軽減することができるようです。

日本ではまだ未承認の薬ですが、現在製薬会社が承認に向けて動いている途中ですので、今しばらくお待ち下さい。

 

 

2017年8月8日更新