再生医療

皆様は再生医療と聞いてどのようなことを思い浮かべるでしょうか。
近年話題になっているiPS細胞による臓器の再生やES細胞によるクローン動物の誕生等でしょうか。このように昔では考えられなかった技術が開発されてきています。

現在獣医領域で行われている再生医療は、主に骨髄や皮下脂肪から採取した幹細胞(色々な細胞に分化できる細胞)を治療に用いるものです。

現在幹細胞療法が実施されている主な病気は以下の通りで、症状の緩和や改善が認められたと報告があります。

椎間板ヘルニア、脊髄損傷 後ろ足が麻痺していて歩けない。
骨折癒合遅延 治療や手術をしているのに長い間骨折が治らない。
自己免疫性の疾患
(溶血性貧血、IBD、多発性関節炎、肝疾患など)
自分の免疫が強く働きすぎて、自分の細胞や組織を傷害してしまう。

その他の病気はその都度獣医師にお尋ねください。

武井動物病院における幹細胞療法の流れは次の通りです。

カウンセリング、診察、詳しいご説明

再生医療の流れ

骨髄or脂肪幹細胞採取

短時間の全身麻酔(鎮静)下で、足の骨から骨髄幹細胞、または皮下脂肪から脂肪幹細胞を少量採取します。

再生医療の流れ

採取した幹細胞を 特殊な処理を加え2週間培養します。

再生医療の流れ

幹細胞移植(1回目)

1回目の幹細胞移植を行います。

再生医療の流れ

残った幹細胞をさらに 1週間培養します。

再生医療の流れ

幹細胞移植(2回目)

2回目の幹細胞移植を行います。

再生医療の流れ

残った幹細胞をさらに 1週間培養します。

再生医療の流れ

幹細胞移植(3回目)

3回目の幹細胞移植を行います。

以上、合計 3回の幹細胞移植で 1クールです。
その後の継続は、症状を見つつ獣医師と相談しましょう。

幹細胞療法は新しい治療法で、まだ獣医療での報告は少ないですが、副作用が少なく、病状や個体によるものの治療効果が期待できる医療です。
院長の田中は日本獣医再生医療学会に所属しており、最新の知見を元に治療を行っております。「うちの子に使えるかな」「もう少しできることはないかな」と思われた方はまずご相談ください。